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タイトル [1884][TENNIS FAN] 三菱全日本選手権特集 #8 女子シングルス決勝は第1シードの清水と第15シードの澤柳。男子シングルスの4強は伊藤、徳田、上杉、関口/第8日の見どころ
配信日時 2018年11月02日23時00分00秒
配信数 13859

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━━━━━━━━ 三菱 全日本選手権 特集増刊号 2018/11/2 #8 ━━━━━━
                            
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◇女子シングルス決勝は第1シードの清水綾乃と第15シードの澤柳璃子
 男子シングルスの4強は伊藤竜馬、徳田廉大、上杉海斗、関口周一--------◇

【11月2日 第7日】
女子シングルス準決勝では、第1シードの清水綾乃(Club MASA)と第15シード
の澤柳璃子(リンクス・エステート)が勝ち上がった。清水は第8シードの村松
千裕(グラムスリー)を圧倒、澤柳はノーシードの松田美咲(亜細亜大)に快勝
した。清水は初めて、澤柳は4年ぶりの決勝進出で、どちらが勝っても初優勝に
なる。男子シングルスは準々決勝が行われ4強が決まった。準決勝では、第1
シードの伊藤竜馬(北日本物産)と第8シードの関口周一(Team REC)、第2
シードの徳田廉大(フリー)と第7シードの上杉海斗(江崎グリコ)が対戦する。
混合ダブルスは第1シードの清水悠太(三菱電機)/清水綾乃組が優勝した。男
子ダブルス決勝(4日)には、第1シードの仁木拓人(三菱電機)/今井慎太郎
(イカイ)組と、第4シードの清水悠太(三菱電機)/羽澤慎治(慶応義塾大)
組が進出した。

[女子シングルス準決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○清水綾乃(Club MASA)[1] 6-0,6-2 ●村松千裕(グラムスリー)[8]

■ともに88年生まれの20歳。村松は四大大会ジュニアなどで活躍、ITFジュニ
アランクを26位まで上げたが、清水はITFジュニアの出場機会は少なく、最高
ランクは246位にとどまった。プレースタイルも対照的だ。清水が低い弾道の強
打を連発すれば、村松は球種や弾道の高さを打ち分け、配球のうまさで得点する。
同級生の二人が戦った準決勝は予想外の展開となった。

■準々決勝まで苦戦続きだった清水が、精度の高い強打を続け、ポイントを重ね
る。「自分のプレーをするだけ」と話していた通りの、シンプルで力強いテニス
だった。村松は持ち前の早い展開を試みるが、実を結ばない。立ち上がりから清
水が7ゲーム連取で勢いに乗り、最後まで流れを手放さなかった。

■所要時間62分の快勝を清水が振り返った。「昨日(準々決勝)までは、勝ちた
い、勝たなくてはいけないという思いがあったが、ベスト4に入ったのも初めて
で、千裕ちゃんは強いと分かっていたので−−同い年で、私がずっと勝っていた
相手でもないので、向かっていけた」。

■準々決勝では「勝てるかなと思ってからミスが増えた」が、ここでは「1点ず
つ取ることに集中できた」。第1シードの立場を意識して硬くなることがあった
が、ジュニア時代、「上にいた存在、すごいなと見ていた」村松との対戦で、
チャレンジャーの気持ちを思いだしたのだ。まさしく勝負の妙、トーナメントの
面白さだろう。初優勝をねらう第1シードが、見えない力も助けられ、決勝に駒
を進めた。                         (秋山 英宏)

[女子シングルス準決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○澤柳璃子(リンクス・エステート)[15] 6-4,6-0 ●松田美咲(亜細亜大学)

■「1日でも長くここで頑張りたい」。強い思いが、澤柳を4年ぶりの決勝に導
いた。準々決勝の直前練習で痛めたという右太ももには、この日もテーピングが
あった。そろりそろりと通路を歩いたが、コートに立つとアスリートの脚に変
わった。持ち味の緩急の使い方も積極的だった。第2シードの小堀桃子(橋本総
業ホールディングス)との3回戦では、相手の攻勢をかわすための緩急だったが、
この準決勝では緩急で相手を崩しにかかった。攻撃的なショットからネットで
フィニッシュする形もよく決まった。

■第1セット第10ゲーム、フォアハンドをミスした松田の左手からポロッとラ
ケットが落ちた。4度目のセットポイント。澤柳はフォアハンドのダウン・ザ・
ラインを鮮やかに決め、「イェー」と声を上げた。「正直、どっちが取ってもお
かしくなかった。最後は大事なポイントを締められた」。思い描いた通りのプ
レーでセットを奪った澤柳のギアが上がる。第2セットは一方的な展開になった。

■「打つボールが全部良いところに入って、驚きながらプレーしていた。相手の
集中がちょっと落ちたところで、私は落ちることなく良いプレーができた」。ま
さにゾーン状態だった。今大会、澤柳は試合のたびに「真剣勝負を楽しみたい」
と話している。初戦から準々決勝までは目標、あるいは願望だったとしても、こ
の準決勝では確かに勝負を楽しむ様子が見てとれた。試合に没入する、勝負師の
顔だった。                         (秋山 英宏)

[男子シングルス準々決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○関口周一(Team REC)[8] 6-0,6-0 ●清水悠太(三菱電機)[4]

■試合巧者同士の対戦は、予想に反し、全日本選手権の準々決勝ではなかなか見
られない一方的なスコアになった。10度目の出場となる関口は「何で取れないん
だ、というのが清水選手の感覚だったと思う」と相手の心中を思いやった。確か
に、清水はやるべきことをやっているのにポイントやゲームが取れず、パニック
に陥ったのではないか。

■2月の日本リーグで初対戦、関口は体調不良もあって敗れたが、その後、練習
をともにする機会もあり、清水の情報はたっぷりあった。「何が好きで何が嫌い
かは自分の中ではっきりしていた」と関口。走らされたところからのカウンター
がうまいと見抜き、「あまり動かさない」ことを心がけた。相手を振らなければ
逆に自分が振られるが、関口自身、カウンターの名手。「今週はよく動けている」
と体も軽い。さらに球足の遅いサーフェスも味方し、戦術、駆け引きが完璧に機
能した。

■マインドセットもうまくいった。関口は「今年1年の自分の成績、ランキング
を見て、正直厳しいなと思った」と打ち明けた。勢いでは19歳の清水に遠く及ば
ない。負けることも覚悟して「すべてを受け入れる気持ち」で臨んだ。もちろん、
あきらめるのではなく「やれることはやる」と心に決めた。大量のリードを奪っ
ても、「気を抜かないでやりきろう」と引き締めた。心技体がそろい、「自分が
びっくり」の快勝になった。                 (秋山 英宏)

[男子シングルス準々決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○徳田廉大(フリー)[2] 6-4,6-3 ●仁木拓人(三菱電機)[12]

■第2シードの徳田が持ち前のストローク力を生かして、仁木の攻撃をはね返し
た。第1セットで2−4と先行される場面があった。仁木の強打に押され、つな
ぎのショットにミスが出た。徳田はここで「足を動かそう」と気持ちを切り替え、
粘り強くラリー戦を展開した。しぶとくストロークを返していると、攻め急ぐ仁
木にミスが増えた。

■徳田は第7ゲームから2連続でブレークを果たすなど4ゲームを連取して、逆
転でこのセットを奪った。サーブもコースに決まりだして、サーブ1本でのフ
リーポイントが増え、その後はブレークポイントも許さなかった。第2セットも
3−3から、4ゲームを連取した。仁木にストロークで振り回されても、軽快な
フットワークで返球して、ミスを誘った。意表を突いたドロップショットも見せ
て仁木のプレーを崩し、試合の流れを渡さなかった。

■昨年の最終世界ランクは603位だったが、最新ランクでは293位まで上げた。戦
いの舞台は、ITFフューチャーズから一段上のATPチャレンジャーに移っている。
「フォアの精度が上がり、バックも強くなった。パワーのある外国人選手が相手
だと、同じテンポでプレーしていると厳しくなるので、緩急をつけることも、い
い感じで出来ている」。昨年よりレベルアップしたプレーが全日本の舞台でも出
ている。                           (谷 祐一)

[男子シングルス準々決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○上杉海斗(江崎グリコ)[7] 5-7,6-2,6-2 ●羽澤慎治(慶応義塾大)[16]

■上杉は前日の3回戦に続いて、準々決勝でも第1セットを失った。「先に
(セットを)取られると、あせってしまって、リスクを負って前に出て、自滅す
るパターンが多かったが、昨日、今日とそこは冷静にやれている」。第1セット
では、リスクを取ってまで攻めてこない相手に対して、先に攻めようと仕掛けて
いってミスを重ねていた。だから、第2セットからは「急ぎすぎずにラリーに付
き合ってプレーした」。得意のフォアの逆クロスの攻めだけでなく、ショットを
左右に打ち分けて相手を走らせることで、若い羽澤のミスを誘った。

■2年連続の準決勝進出。「速いサーフェスが好きなので、靱(うつぼ)が会場
と聞いた時は、厳しい戦いになると思っていた」上杉だが、実際に試合をしてみ
ると「思っていたより対応できている」という。今春、プロに転向して、学生時
代に得意だった速い展開に加えて、腰を落ち着けたラリー戦で相手を左右に振り
回していく展開も身に着けてきた。外国人選手と対戦して、得意の展開が通用し
なかった時に対処するため、「(プレーの)引き出しを多くする」必要性を痛感
して、最近、トライしている展開だ。「嫌がらずにしっかりラリーすることが出
来ている」。23歳の第7シードは大学の後輩との対戦で、この一年の成長を改め
て実感した。                         (谷 祐一)

[男子シングルス準々決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○伊藤竜馬(北日本物産)[1] 6-1,6-3 ●田沼諒太(ワールド航空サービス)[6]

■「田沼君とは2回対戦して勝っているが、2試合とも内容は競っていたので警
戒して、最初から行くようにした」という伊藤が、硬さのあった田沼のプレーに
も助けられて6−1、21分間で第1セットを先取した。しかし、第2セットは第
3ゲームで先にブレークされ、続く相手サーブでも40−0とされた。ここで「1
ポイントずつ取ろうという姿勢を見せておけば、相手にプレッシャーをかけられ
ると」気持ちを切り替えた伊藤が、粘り強くプレーして、相手のセカンドサーブ
は強気に打ち込んだ。これをブレークバックにつなげた伊藤が、嫌な流れを断ち
切った。終わってみれば「ミスの少ない堅いテニスで、攻められる時は、しっか
り攻めることができた」。ここまで失ったゲームは、2回戦が1ゲーム、3回戦
と準々決勝が4ゲームと、第1シードは納得いく試合で勝ち上がっている。
                               (谷 祐一)
[混合ダブルス決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○清水悠太(三菱電機)/清水綾乃(Club MASA)[1] 6-2,2-6,[14-12] 
●島袋将(早稲田大学)/澤柳璃子(リンクス・エステート)

■清水悠太「混合ダブルスに初めて出て、こんなに楽しいものだとは思っていな
かった。第1セットは僕が動けて、前(ネット)で機能し、良い形でポイントが
取れた。マッチタイブレークでの相手のマッチポイントは全部、綾乃ちゃんがし
のいでくれた。綾乃ちゃんのおかげです」

■清水綾乃「楽しもうとだけ考えていたので、それが優勝という形になったのは
うれしい。マッチタイブレークは悠太君のおかげです。1面ほぼ全部走ってくれ
たので、ありがたかった。相手のマッチポイントは、楽しんでいたので、緊張す
ることもなく思いきりできた」

*[ ]内の数字はシード順

【第8日の見どころ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■センターコートの第1試合は、女子シングルス決勝。第1シードの清水綾乃
(Club MASA)と第15シードの澤柳璃子(リンクス・エステート)は過去2度の
対戦があり、澤柳が2連勝している。ただ、2度の対戦は2年前のこと。ジュニ
ア時代の清水は強打一本やりで、調子の波が大きかったが、20歳で臨む今大会は、
安定したプレーで第1シードの実力を見せつけて勝ち上がった。一方の24歳の澤
柳は、気迫を前面に出すプレースタイルで若手選手を破ってきた。多彩なショッ
トで緩急に高低差も加え、自分の流れにしてしまうのが澤柳。清水は「相手はパ
ワフルで、ガッツもある選手だけど、そこに惑わされず、私は私で頑張りたい」
とマイペースを強調する。

■第2試合からは男子シングルス準決勝が入る。最初は第2シードの徳田廉大
(フリー)と第7シードの上杉海斗(江崎グリコ)の対決。20歳の徳田と23歳の
上杉は2学年違いとなり、13年の高校総体決勝での初対戦から徳田が3連勝中だ。
3戦のうち2戦は徳田の逆転勝ちで、上杉は「彼は追い込まれた状況から上げて
くるタイプ」と警戒する。「遅いハード」のセンターコートは、速い展開を好む
上杉より、ストローク戦でじっくり打ち合いたい徳田が得意とするサーフェスに
なる。

■第3試合では、第1シードの伊藤竜馬(北日本物産)と第8シードの関口周一
(Team REC)が対戦する。30歳の伊藤と27歳の関口は、10年の初対戦で関口が
勝っているが、それ以降は伊藤が4連勝している。試合巧者の関口は、3年連続
のベスト4と全日本では好成績を残している。遅いコートで粘りを発揮して、強
打で攻めてくる伊藤のリズムを狂わせたい。1番コートでは女子ダブルス準決勝
の2試合が行われる。                     (谷 祐一)
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[三菱 全日本選手権93rd]
開催日:10月27日(土)〜11月4日(日)
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