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タイトル [483][TENNIS FAN] 楽天オープン特集 VOL.7 岩渕/鈴木組が満員の有明で最後の瞬間を迎えた/大会第6日の見どころ
配信日時 2009年10月11日00時00分00秒
配信数 12880

━━━━━財団法人 日本テニス協会発行のオフィシャルメールマガジン━━━

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━━━━━━━━ 楽天オープン 特集増刊号 2009 10/10 VOL.7 ━━━━━━
                            
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★ CONTENTS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇岩渕/鈴木組が満員の有明で最後の瞬間を迎えた------------------------◇
◇ツォンガが僚友モンフィスに完勝し、決勝進出!------------------------◇
◇好調ユージニーが大接戦を制し、決勝進出------------------------------◇
◇チャン/森田組のストロークがクルム伊達、藤原組の並行陣を崩す--------◇
◇大会最終日の見どころ------------------------------------------------◇
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【10月10日 大会第6日】
大会はいよいよクライマックス。男子シングルスは準決勝を行い、11日の最終日
に優勝を争うのは、第2シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)
と、ノーシードのミハイル・ユージニー(ロシア)となった。女子シングルスで
は、ジュリー・クワン(フランス)とオリガ・サブチュク(ウクライナ)が決勝
進出を決めた。男子ダブルスでは、岩渕聡と鈴木貴男がオーストリアのペアに敗
れ、優勝した05年以来の決勝進出を逃した。女子ダブルスは決勝を行い、森田あ
ゆみ/チャン・ユンジャン(中華台北)組がクルム伊達公子/藤原里華組を下し
て初優勝を果たした。

◇岩渕/鈴木組が満員の有明で最後の瞬間を迎えた------------------------◇

○ユリアン・ノール/ユルゲン・メルツァー(オーストリア) 6-2,4-6,[10-4]
●岩渕聡/鈴木貴男

■岩渕聡/鈴木貴男組と言えば、デ杯代表ダブルスとして日本を牽引してきた存
在だ。二人で組んだデ杯ダブルスの戦績は9勝5敗。日本のダブルスとしては最
高成績を収めているペアだ。1歳違いの二人はジュニア時代からペアを組むこと
も多かった。

■二人が最も印象に残っている試合として挙げたのは、1996年4月のデ杯オース
トラリア戦だった。対戦相手はダブルス史上最高のペアとも言われ、グランドス
ラムのダブルスで11勝を挙げた“ウッディーズ”ウッドブリッジ/ウッドフォー
ド組だった。岩渕曰く「ボコボコにされてダブルスを教えられた試合」だったと
いうこの試合で、二人は自分たちの目指すべきチームの方向性をつかんだのだと
いう。

■堅実なサービスとリターン、壁のようなボレー。右のウッドブリッジと左のウ
ッドフォードは全く隙がなく、それがウッディーズのダブルスだった。強力な鈴
木のサービスと堅実かつ強力な岩渕のリターン。そして、ネットに出れば共に繊
細なタッチを誇るボレーの名手で、右の鈴木と左の岩渕のペアにとって、ウッデ
ィーズは格好のお手本だったのだ。

■何も言わなくても、自然にお互いを補い合い、必要な動きのできるペアに二人
は成長する。鈴木は「僕たちは似ているが違う。その違う部分が良さになって、
自分もパートナーもお互いに生かせるパートナーでした」と言い、岩渕は「自分
がリターンを何とか返せば、貴男がいつの間にか上がってきて、ボレーで仕留め
てくれる。僕は貴男の邪魔をせず、カバーしていればいいと思っていたほど」と
岩渕は言う。

■今大会が二人のペアでの最後となったのは、岩渕の強い意向だったという。鈴
木は11月の全日本選手権にも一緒に出ようと誘ったのだというが、岩渕が固辞し
た。「貴男と出ないというのは、ジャパンオープンを勝っているペアとしてのプ
ライドです」と岩渕は言い切った。シングルスでの一番の思い出として最初の全
日本タイトルを挙げた岩渕。しかし、世界で戦うために磨き上げ、熟成させ、し
かも結果も出してきたのが、この二人のペアだという強い自負心が、全日本へこ
のペアでの出場を拒んだのだ。

■最後の相手はメルツァーとノール。共に左利きで、ダブルススペシャリストだ。
「第1ゲームでブレークされてそのままリズムを失った」と鈴木。第1セットは
その悪い流れを引きずって2−6で落としてしまった。だが、「なんとかキープ
し、もつれていけば会場の応援にも乗って勝ちが見えてくるかもしれない」と岩
渕は最後まであきらめず、相手のクセ球に対応しようとしていた。準々決勝では
浮き足立ち気味だった岩渕を引っ張ったのは鈴木の積極性だったが、この準決勝
では岩渕の粘りと高いセンスが鈴木を支えた。岩渕は苦手としている左利きのサ
ーブに適応し、第2セットを取り返してみせた。

■だが、そこまでだった。「今日は二人の良さを続けて出せなかった」と鈴木は
悔んだが、この日の二人は、準々決勝で見せたようなその鮮やかな連係を3回、
4回と続けられなかった。タイブレークで最も必要なのがこの連続攻撃力だった
が、この日は相手ペアの方が上回っていた。

■9684人の観衆が有明コロシアムを埋め尽くし、二人の最後の勇姿を見届けた。
「幸せでした」と岩渕。「幸せです」と鈴木は言った。今後も現役を続ける鈴木
は「もっと強いダブルスを作りたい」と言いつつ、観衆の前で感極まって涙を見
せた。「こんなパートナーとはもう出会うことはないだろうと思う」と鈴木。今
後の選手たちにも期待はしたいが、こんなに美しい日本男子ダブルスと出会える
ことはしばらくないかもしれない。               (浅岡隆太)

◇ツォンガが僚友モンフィスに完勝し、決勝進出!------------------------◇

[男子シングルス準決勝]
○ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス) 6-3,6-3
●ガエル・モンフィス(フランス)

■世界ランク7位のツォンガと13位モンフィス。ジュニア時代から一緒に練習し
ている僚友だけに、互いの手の内は分かっている。ストロークの組み立てでポイ
ントを取りにくる相手に、ツォンガは早いタイミングで積極的に仕掛けた。相手
のショットが甘く返ったと見ると、強打を打ち込んでネットに出た。さらにドロ
ップショットも交ぜて、モンフィスを揺さぶった。

■サーブは面白いように決まった。第2セット第5ゲームでは、最速215キロ
をマークするなどサーブ4本であっという間にゲームを奪う。最初の2本はラケ
ットを弾かれ、続く2本のエースは呆然と見送るしかなかったモンフィスは、両
手を広げて「もうどうしようもないよ」といった仕草で応じるしかなかった。

■「彼のプレーが素晴らしかった。サーブがすごかったし、ショットも深くて、
重かった。今日のジョーは完璧だった。他に言うことはないよ」。試合後の記者
会見でモンフィスが嘆いた。ツォンガの第1サーブでモンフィスが取ったのはわ
ずか1ポイント、第2サーブを含めても6ポイントしか奪えず、まったくチャン
スを作れなかった。自分のサービスゲームでも守勢に立たされ、3度もブレーク
を許しただけに、23歳のモンフィスは、一つ年長の先輩ツォンガに完全脱帽だっ
た。

■ツォンガは「自分でも信じられないようなプレーができた。本当にいいパフォ
ーマンスだった」。2回戦、準々決勝と第1セットを奪われる苦しい試合が続い
ただけに、わずか55分での決勝進出に、ツォンガの表情も緩んだ。「(ツアー通
算4勝目を挙げた)今年2月のマルセイユの時と同じような感じ。パワーが出て、
全てのショットが入るような状態だ」。決勝の相手、ユージニーについて「彼も
調子がいいので、決勝は難しい試合になる」と語ったツォンガ。「今日と同じよ
うにアグレッシブなプレーを心掛けたい」と言葉は控えめだったが、今季3勝目
に手ごたえは十分のようだ。                  (谷 祐一)

◇好調ユージニーが大接戦を制し、決勝進出------------------------------◇

[男子シングルス準決勝]
○レイトン・ヒューイット(豪州) 6-2,5-7,7-5
●ミハイル・ユージニー(ロシア)

■序盤からヒューイットの動きが重い。いつもなら低い姿勢を常に維持しながら、
躍動するように動くヒューイットが、どこか棒立ちになっていた。一方、今週の
ユージニーは絶好調。彼の正確なショットはラインを捕らえ、次々とポイントを
積み重ねていく。ユージニーがあっという間に3ゲームを連取し、そのままの流
れで第1セットは6ー2でユージニーが取る。

■「ユージニーのプレーは非常に良かった」とヒューイットは素直に認めつつ、
「何とか付いていこうと色々とやった。第2セット以降はそれがうまくいったん
だ」と試合後に話したように、第2セット以降は大接戦となる。

■ユージニーのバックハンドは冴えていた。しかも緩急自在。スライスは低く滑
って伸び、強打にループまで混ぜた。決して器用とは言えないヒューイットのバ
ックハンドはユージニーに崩され、ネットミスを重ねた。だが、いつまでも自由
に打たせるほど、ヒューイットも甘くはない。バックのクロスラリーでは勝ち目
が薄いと悟るや、自分が得意のフォアの展開に持ち込むべく積極的にコースを変
えていったのだ。この日のヒューイットは、得意のはずの回り込んでのフォアに
威力はなかったが、コースとタイミングによるアクセントは十分に効果的で、展
開を五分に持ち込む。経験豊富なベテランならではの打開策だったと言っていい。

■しかし、ヒューイットが見せた抵抗は、第2セットを取り返してみせるまでが
精一杯だった。第3セットも必死で食らいつき、互角の戦いを演じてはいたが、
なかなか攻勢に出られずトドメを刺し切れなかった。

■「全米の後、3週間みっちりとトレーニングや練習ができた。シーズン中にこ
れだけまとまった準備はなかなかできず、いい状態を作れたのが大きいし、勝負
に対するハングリーさも戻って来た」とユージニー。一方、「今までは早いラウ
ンドで強豪と当たって負けることが多かったが、それ以外の相手に取りこぼすこ
とはなくなってきた。完全な状態に戻るまではあと一歩だと思う」とヒューイッ
トも話した。今大会は、パワー化、大型化の進むツアーで、スピードと展開で勝
負する二人の役者の素晴らしい復活劇だったとは言えまいか。   (浅岡隆太)

◇チャン/森田組のストロークがクルム伊達、藤原組の並行陣を崩す--------◇

[女子ダブルス決勝]
○チャン・ユンジャン(中華台北)/森田あゆみ 6-2,6-4
●クルム伊達公子/藤原里華

■2人がペアを組むのは2005年の全仏ジュニア以来というチャン、森田組。持ち
味のグラウンドストロークの強打に加え、ロブで相手陣形を崩すなど技も光り、
1、2セットとも先に相手サーブを破って試合の主導権を握った。昨年の女子ダ
ブルスは決勝で敗れている森田は「優勝と準優勝は差がある。優勝できてうれし
い」と大会初タイトルを素直に喜んだ。今回はエントリー締め切り直前まで迷っ
た末のダブルス出場だったが、「シングルスは2回戦で負けて落ち込んだが、ダ
ブルス優勝で気持ちが上向きになった。ダブルスに出場してよかった」と大会を
振り返った。

■並行陣でボレー勝負のクルム伊達、藤原組は、相手ペアの硬軟取り混ぜたショ
ットにボレーミスを誘われた。この大会で4週連続となり、「4週間の蓄積した
疲れを、この2日は感じた。一歩目の反応が、いい時と比べ、少しずつ遅かった」
とクルム伊達。デュースになると次の1ポイントでゲームが決まるノーアド・ル
ールでは、9度のデュースで1ゲームしか取れず、「ノーアドを取れなかったの
が痛かった。運のみという感じで、元々、ノーアドは嫌い」と悔しがった。
                               (谷 祐一)
【大会最終日の見どころ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇一発の威力のツォンガか、多彩なグラウンドストロークのユージニーか

■男子決勝は、第2シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と、
ノーシードから勝ち上がったミハイル・ユージニー(ロシア)が激突する。

■世界ランク7位のツォンガは、2回戦で元世界7位のガスケ(フランス)、準
々決勝では強力サーブのガルビス(ラトビア)に逆転勝ち。準決勝では世界ラン
ク13位のモンフィス(フランス)をまったく問題にしない完勝で、好調ぶりを見
せつけた。世界ランク49位のユージニーは、2回戦で世界ランク10位のシモン
(フランス)、準々決勝では昨年覇者のベルディハ(チェコ)、準決勝では2001
年優勝者のヒューイット(オーストラリア)とシード勢を連破して、こちらも絶
好調だ。

■2人の過去の対戦は2008年全豪の1度だけ。準々決勝で当たり、ツォンガがス
トレートで勝っている。この時のツォンガは絶好調で、準決勝でナダル(スペイ
ン)に快勝、決勝こそジョコビッチ(セルビア)に敗れたものの、準優勝に輝い
た。ただ、この対戦はツォンガの3−0勝利とはいえ、そのうち2セットは7−
5、7−6ともつれている。

■サーブ力、一発のショットの威力ではツォンガが優位に立つ。一方のユージニ
ーは2006年全米では準決勝に進み、昨年は世界ランクを8位まで上げたこともあ
る実力者。多彩なショットにネットプレーを交えてポイントを重ねる。ヒューイ
ット戦では片手打ちのバックハンドで何度もエースを奪った。ともにチャンスが
あればネットに出る攻撃的なプレーが持ち味だけに、早いテンポの攻め合いにな
りそうだ。有明のハードは球足が速く、サーブの威力が一段と増すだけに、ファ
ーストサーブの確率も勝敗を左右するポイントになる。      (谷 祐一)
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